グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



TOP >  診療案内 >  みみの診療 >  外耳炎

外耳炎



外耳炎とは

外耳炎とは、耳の穴(=外耳道)に炎症を起こす病気です。

外耳炎には、急性外耳炎と慢性外耳炎の2種類があります。急性外耳炎は、水泳や入浴などで水が入ったり、耳かきや爪などで傷ついたところに、菌が感染して発症します。慢性外耳炎は、アトピー性皮膚炎や乾燥肌などの皮膚のトラブルや、アレルギーなどが原因で、長期間にわたって発症します。慢性外耳炎は、外耳にキズがつく→かゆみ痛みが生じる→耳を掃除する→外耳にキズがつく→かゆみ痛みが生じる
という悪循環がによって症状がひどくなることがおおいです。
きちんと耳鼻科でみてもらうことと、自宅で耳掃除を一切しないことが、とても重要になります。

外耳道の構造

耳の中はこの絵のようになっています。外耳道はまっすぐではなく、すこし曲がっています。外耳道の表面は皮膚で覆われていて手前1/3が軟骨部外耳道、奥が骨部外耳道と呼ばれます。入り口付近の軟骨部の皮膚には、細い毛や、垢を出す耳垢腺(じこうせん)、汗を出す脂腺があります。 外耳道は皮膚が薄く傷つきやすいので、耳掃除を奥までやると容易に炎症が起こります。これが外耳炎です。

外耳炎の症状

外耳炎の主な症状は
・耳がかゆい
・耳が痛い
・耳の中が腫れている感じがする
・耳の入り口が赤くなっている
・耳の中が濡れている
などです。

このような症状がある場合は、長く放置せず、早めに耳鼻科を受診することが重要です。

外耳炎の種類

細菌性

細菌が外耳道に侵入し傷ついた外耳道に炎症をおこすことで急性外耳炎になります。
急性外耳炎の原因となる細菌は、緑膿菌、⻩⾊ブドウ球菌などがあります。
治療には耳鼻科での処置(耳の清掃、洗浄、軟膏塗布)を受けることが必要で、炎症がひどい場合は抗菌薬の内服が必要となります。

外耳道真菌症

外耳道で真菌(カビ)が繁殖することで起こる病気です。症状は外耳炎と同じで、耳の痛み、かゆみ、耳閉感、難聴、耳だれなどが挙げられます。治療には耳鼻科で処置(耳吸引、耳洗浄、軟膏塗布)を受けることが必要です。治りにくく、再発しやすいため、1回の通院処置で完治することはほとんどないので、何度も通院していただく必要があります。処置を続けても治りが悪い場合は抗真菌薬で内服治療をする場合もあります。

外耳道真珠腫

一般的な外耳炎とは異なります。自浄作用によって自然に排出されるはずの耳垢が、耳かきや外傷や加齢などの何らかの原因で、外耳道皮膚の深いところや外耳道の骨に入り込んで増殖して自然排泄されなくなり、耳垢のようなもの(真珠種)が溜まってしまう状況です。加齢の影響もあるといわれ、高齢者に多く見られます。外耳道真珠種を長期間放置すると真珠種が中耳に進展する場合があり、そうなると様々な合併症を生じます。外耳道真珠種であると診断された場合は、外耳道の清潔を保ち真珠種の進行を抑えるため、耳鼻科で処置をする必要があります。基本的に、外耳道真珠種は、完治することはないため、定期的に通院清掃が必要です。

外耳炎の診断と治療

外耳道を顕微鏡を使って観察し、外耳炎の原因と程度を判断します。必要に応じて、分泌物や耳垢を採取して細菌や真菌の培養検査を行います。治療は、処置で外耳道を清潔にすることが基本です。外耳道を丁寧に清掃し、薬液や軟膏を塗布、点耳します。場合によっては、内服薬も必要になることがあります。痛みや炎症が強い場合は消炎鎮痛剤も処方します。

外耳炎の予防

耳かきは行わないでください。外耳道の皮膚を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んだりすると感染しやすくなります。
ヘアスプレーや染毛剤などが、外耳道に入らないように気をつけてください。皮膚を荒れさせたり、アレルギー反応を起こしたりする可能性があります。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質をお持ちの方は、耳もかゆくなりやすいですが、外耳道皮膚は弱いため、掻かないように一層注意が必要です。
糖尿病のコントロールが悪いかたは。外耳道炎を放置すると悪性外耳道炎という重篤な病気に発展することがあります。患者様ご自身で、糖尿病のコントロールを良くする意識を高く持つことは外耳炎の予防に必要です。
外耳炎は早期に治療すれば比較的容易に治りますが、放置すると慢性化したり治りにくくなることがあります。耳にかゆみや痛みなどの異常を感じたら、早めに当院までご相談ください。

外耳炎Q&A

Q: 外耳炎は自然に治ることがありますか?

A: 軽度の外耳炎は自然に治ることがあります。しかし、症状が重い場合や長期間続く場合は、診察を受ける必要があります。

Q: 外耳炎は他の人にうつることがありますか?

A: 外耳炎は、汚染した耳栓やイヤホンなどを他の人と共有すると、うつる場合もあります。感染予防のためには耳栓やイヤホンなどを他の人と共有しないようにしましょう。